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コロナ治療薬”承認いつ?研究現場の最前線

感染が再び拡大するなか、気になるのは治療薬の進捗(しんちょく)状況です。
あるチームでは承認に向けた研究が急ピッチで進められています。

来る恐れのある第2波にどう対抗するのか…。
いまだ確定的な治療薬がないなか、研究現場の最前線に密着しました。
新型コロナウイルスの治療薬候補として期待が集まっているのはすでにある様々な薬です。
例えば、抗インフルエンザ薬の「アビガン」やエボラ出血熱の治療薬として開発された「レムデシビル」など。
東京大学の研究チームが着目したのは国内ですでに30年以上、
膵炎(すいえん)などの治療に使われてきた「フサン」です。
どういう効果が期待されるのでしょうか。そもそもウイルスは自ら単独で増殖することはできません。
そのため、ヒトなどの細胞に侵入して細胞を乗っ取る形で数を増やし、
それがまた放出されて別の細胞に侵入したり、飛沫(ひまつ)として飛散したりします。
アビガンやレムデシビルはこの増殖を抑えるためのもの。
対してフサンは最初のステップである細胞に侵入することを防げる可能性があるのです。
新型コロナウイルスにまだまだ分かっていない部分が多くあります。
ウイルスが体の中でどう増えるのかも井上教授の研究チームはヒトの細胞で実験して解明しようとしています。
一方、フサンの臨床研究も5月から病院で始まっています。
では、早期に治療薬として認められることになるのでしょうか。
東京大学・井上純一郎特命教授:「皆さんが予想されている第2波というのが、
本当にあるかどうか難しいところですが、それまでに薬ができればって思っていたんですけど、今のままでは難しいところがある」