NEWS

道内34地点で9月最高気温更新

8日の道内は広い範囲で30度以上の真夏日となり、足寄町や鹿追町など道内34の地点で、9月の観測史上1位の記録を超えました。
9日も引き続き暑さが続くことが予想され、気象台は熱中症に十分注意するよう呼びかけています。

札幌管区気象台によりますと、8日の道内は、高気圧が北海道付近に張り出している影響で午前中から気温が上がりました。
日中の最高気温は、▼足寄町で34.4度、▼帯広市で34.1度、▼鹿追町で34度などと広い範囲で30度以上の真夏日となり、
このうち34の地点で9月の観測史上1位の記録を超えました。
9日も引き続き気温が高い見込みで、9日の最高気温は
▼北見市と帯広市で32度、▼札幌市と旭川市で31度、▼岩見沢市と函館市、
それに倶知安町で30度などと予想されています。
気象台は、水分をこまめにとって、汗をかいた場合は塩分を補給することに加え、
室内でも扇風機や冷房を適切に利用するなど、熱中症に十分注意するよう呼びかけています。
一方、これから夜にかけて大気の状態が非常に不安定になる見込みで、
気象台は急な強い雨や落雷、それに突風やひょうに注意を呼びかけています。

8日正午の天気図を見ると、台風10号から変わった低気圧が大陸にあります。
一方、南には太平洋高気圧があります。
これは『南高北低型』という気圧配置で、
南の高気圧から北の低気圧に向かって暖かい空気がどんどん吹き込むため、
気温が上がるパターンです。
実際にここに上空1500m付近の暖気の様子を重ねると、
北海道付近には18度から21度、
地上では30度を超えるような暖気が流れ込んでいるのが分かります。
さらに、札幌周辺や十勝、オホーツク海側など、風上の南西側に山があるところでは、
風が山を越えるときに気温が上がるフェーン現象が加わって極端な暑さになりました。

【今後の見通し】
この季節外れの極端な暑さは9日までとなりそうです。
1500m付近の暖気の予想を見ていくと、9日までは暖かい空気に覆われますが、
10日の木曜日、そして金曜日と、北から涼しい空気が流れ込んできます。
これに伴って極端な暑さもおさまってくる見込みです。
9日にかけては暑さが続くので、熱中症対策、食中毒対策も必要ですが、
特に気をつけていただきたいのが『夜間の熱中症』です。

【夜間の熱中症に注意】
道内では7日夜から8日朝にかけて、
道南の松前町と奥尻空港で最低気温が25度を下回らない熱帯夜となりました。
8日夜も同じような暑さが予想されています。
寝る前にコップ1杯の水分を補給する、
寝ている間も冷房や扇風機を適宜使用するなど、夜間の熱中症対策を心がけて下さい。